【行政書士試験】と【社会保険労務士試験】どちらが難しいのか?

勉強している女の子 資格試験
スポンサーリンク

こんにちは

コタともです

今回はよく議題に上がっている社労士試験と行政書士試験どちらが難しいか?

という論点を両方合格した僕が解説していこうと思います。

こういった人は読んで欲しいです

  • どちらかの受験を検討していて迷っている
  • 色々な話はあるけど結局どうなの?
  • 試験によって向き不向きがあるのか?

などがわかっていただけるかと思います

おすすめの予備校

フルカラーテキストの行政書士講座 フルカラーテキストの社労士講座

社労士試験、行政書士試験を徹底比較!

8士業の中でも比較的取得しやすいと言われている社労士、行政書士

確かに弁護士や司法書士なんかと比べると取得しやすいのは間違いないかと思います

と言っても2つとも十分難しいですが

そもそもこの2つは学習する科目も全然違うのでそもそも比較するのはおかしいというのが

個人的な意見です

ただ周囲は勝手に比較しているのでもう少し深堀していこうと思います

合格率

まずは合格率です

行政書士の場合              

平成28年度10.0%
平成29年度15.7%
平成30年度12.7%
令和元年度11.5%
令和2年度10.7%

続いて社労士の場合

平成28年度4.4%
平成29年度6.8%
平成30年度6.3%
令和元年度6.6%
令和2年度6.4%

このようになっています

誰がどう見ても社労士試験の方が合格率は低いですね

行政書士試験は毎年10%以上の合格率ですが

社労士試験は10%を下回っていることが当たり前です

合格するまでに必要な学習時間

これも学習をする際によく目安として言われている数字です

どういった基準で出されているかも不明ですが参考までに・・・

行政書士の場合・・・約600時間から800時間
社労士の場合・・・約800時間から1000時間

というようになっています

これを見ても社労士の方が難易度が高いことはわかります

実際、社労士試験の方が試験範囲は広いからです

ただこの目安は正しい学習行った場合の合格するまでの時間ということです

適当にやって600時間学習してもまず受からないのでそこは忘れないでください

両方の試験を受験、合格した僕自身の感想

先に挙げたように数字のデータ上では社労士試験の方が難しいことがわかっていただけたかとは

思いますが実際の試験の内容、学習範囲などを基に書いていこうと思います

結論から言うと個人的には同じぐらいの難易度では?と感じています

合格率だけ見れば明らかに社労士試験の方が難易度が高いですが何故同じぐらいなのかというのを

解説していきます

試験勉強する科目の難易度

行政書士試験の場合のメイン科目はこれらです

  • 憲法
  • 民法
  • 行政法(行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、地方自治法)
  • 会社法
  • 一般常識

次に社労士試験の場合です

  • 年金(国民年金、厚生年金)
  • 一般常識(社会保障、労働法)
  • 健康保険法
  • 労働基準法
  • 労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労働保険徴収法

ざっと挙げてみました

学習する法律は社労士試験の方が多いかと思います

しかし!

行政書士試験の場合は民法、憲法、会社法がかなり難易度の高い科目となっています

難しい法律であると同時に問題の内容もかなりえぐいです

特に民法がかなり苦戦する人が多いのではないかと思います

民法の範囲は絶望的に広くかつ攻略するのにかなりの時間を要します

単なる丸暗記では対応できません

これは民法ほどではありませんが憲法、会社法も同じことです

この「暗記」というのが1つのキーワードになるかと思います

実は社労士試験は暗記メインの試験と言われているんです!!!

簡単に言ってしまえば法律の理解が無くても解ける問題が多いんです

少しイメージしにくいかも知れませんが

単純な数字、語句を覚えていればよくわかっていなくても問題が解けるといった感じです

実際、年金の法律はとても難しく理解するのが難しい部分はあります

試験に合格したからといって年金の相談に乗れるかと言ったらそうもいかないかと思います

ただ社労士試験においては年金科目は稼げる科目なんです

なので理解できるかは置いといて試験で点数を稼ぐことは十分可能なんです

年金以外の科目も暗記で十分解ける問題が多いのが特徴です

判例について

社労士試験に置いても判例は出題されますが結論さえ押さえておけば解けるものが多いです

結論を抑えるというと簡単に言えば違法か?それとも違法でないか?のどちらかを抑えておけば

良いということです

つまり結論に至るまでの考え方とかはわかっていなくても解けるという事なんですね

これに対して行政書士試験で出題される判例はそう簡単に解けるものではありません

判例の結論に至るプロセス、考え方等を理解したうえで結論を抑えないといけません

これが社労士試験との大きな違いかと思います

ここ数年の憲法の出題はかなり難しくなったなと感じています

比較したうえでのまとめ

ここまで読んでいただけた方ならお判りかと思いますが

行政書士試験においては”考えさせる問題”が多い試験です

カッコよく言えば法的思考力といった所です

実際、行政書士試験では紙に図を書いたりして問題を解くことが多かったです

社労士試験においてはあまりそういったこともなかったように思います

先ほど社労士試験は暗記で解けると言いました

ただ実際は暗記だけで太刀打ちできる問題だけではありません

きちんと理解したうえで臨まないと解けない問題も多々あります

ただその辺りは行政書士試験よりも緩やかかと思います

行政書士の方もメイン科目である行政法は暗記で解ける問題も多いです

これらをトータルで踏まえて考えてみると

行政書士と社労士の難易度はほぼ同じなのかなといった所です

行政書士は思考力

社労士は暗記力

の試験と言われているので

ご自分の得意によって目指す試験を変えるのもいいかもしれませんね

同じぐらいの難易度とは言いましたが実際は社労士試験の方が難しいと思います

実際、そういっている人も多いです

何故難易度はさほど変わらないのに合格率に差があるのか?

最後にこの疑問に答えようと思います

行政書士は約10%から12%

社労士は約6%

結構開きがありますね

これは社労士試験では選択式試験があるからなのです

選択式はかなり意地悪

選択式科目は基準点として各科目3点以上取る必要があります(5問中)

合格レベルにある方ならある程度解けるのですが

その中に数問誰もが知らないような問題があるのです

これをやることで合格点は取れていても科目の基準点割れをして不合格になってしまう方が

めちゃくちゃ多い試験なんです

これが社労士試験の最大の難関であり合格率を低くする要因だと思います

令和3年の試験においては労働一般常識で1点救済がなされました

5問中1問取れていればOKという救済です

これを知ったときは流石に問題に対してのモヤモヤ感が凄く大きかったです

(僕は5問中2点でした)

ここが行政書士との大きな違いになります

というよりこれがなければ社労士試験も10%は余裕で超える合格率になると思います

まとめ

長々と書いてみました

難易度に目が行きがちですが実際は自分が何をしたいか?というのが一番大事なんだと思います

どちらも大変な試験であることには変わりありません

でもしっかり対策を立てれば十分に攻略できる試験です

これから目指される方、すでに勉強されている方どちらも応援しております

ありがとうございました

おすすめの予備校

フルカラーテキストの行政書士講座 フルカラーテキストの社労士講座
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました